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宮部 昌文; 大場 正規; 若井田 育夫
JAERI-Research 98-028, 25 Pages, 1998/07
共鳴電離分光法を用いてガドリニウムの自動電離リドベルグ系列を観測した。1価イオンの第1、第2励起状態に収束する系列をJ=0の中間準位から観測し、主量子数n=35付近に、共鳴ピークの左右非対称性が反転する特徴的な摂動構造を見出した。この摂動構造を位相シフト基底MQDT法によって解析し、リドベルグ状態、摂動準位、連続状態間の相互作用を決定した。この結果、摂動による電離スペクトルの変形によって、局所的に非常に強い自動電離遷移が生じる可能性があることを見出した。
左高 正雄; 白井 稔三; 菊地 昭*; 中井 洋太
JAERI-M 9310, 61 Pages, 1981/02
イオン-原子分子衝突における電離過程は放射線物理学等の分野において重要な素過程であるとともに核融合プラズマにおいてもプラズマ冷却過程等として重要な過程の一つである。本報告書においては特に核融合研究に重要なH,H,H,He,HeとH,H, He との衝突電離断面積を収集した。1979年までに発表された文献から測定値を調査し、調査の結果は文献リスト、グラフ、数値表としてまとめた。
中村 博雄; 栗山 正明
JAERI-M 8359, 36 Pages, 1979/08
高速中性粒子入射(NBI)加熱に伴なう高速中性粒子衝突に起因するJT-60第1壁の問題点について検討し、第1壁強度の観点からNBI加熱系に必要とされるインタロック時間の評価やNBI加熱実験への制限条件の評価を行った。JT-60のモリブデンライナの許容使用条件を強度低下が無視出来る10%再結晶とした場合、次の事が明らかになった。NBI加熱系に必要とされるインタロック時間は、許容NBIビーム衝突回数を10回とすれば常温運転時には1.4sec、400C運転時には0.5secである。又、プラズマ実験中のNBI突抜け損失によるモリブデンライナの再結晶は無視出来る程度である。今後、疲労を考慮した第1壁寿命評価および、リップル過失による高速中性粒子の副磁気リミタコイル近傍固定リミタへの衝突の評価が必要である。